「次回は本当に春が来るのか?」と
箱主さん達はぼやいていましたが、きっと来るのです。
春は。
今日も寒い中、大勢の方がお立ち寄りくださいました。
箱主さんも2組初参加の方がおられ、新しい風を吹き込んでくれました。
みなさまいつもありがとうございます。
今日は箱主としてもおなじみハンマーダルシマー奏者のくぽりんさんが、
愛器ダル子ちゃんと共に昼から夕方まで長い間いてくださいました。
折にふれての演奏。
きらきらと輝くような音の粒たちが鍋屋町の空に昇って消えていきました。
手がかじかむのをものともしない、素晴らしい演奏。
ありがとうございました。
実はくぽりんさんは特別な思いを抱きながらマレット(ばち)を握ってらしたのです。
初宮神社の隣家の清水郁子さん。
先週の日曜日、急逝されました。
あまりの突然の悲報に言葉もありませんでした。
初宮さんの境内をお借りしてすぐのころ、
郁子さんは飛び入りで玉手箱に参加してくださったこともあったのです。
ご長男が編集されている長野のリトルプレス『街並み』を素敵な籠に入れて、
箱主になってくださいました。
闊達で笑顔の素敵ないつも元気いっぱいの郁子さん。
どこにいくのもたいてい自転車の郁子さん。
くぽりんさんをはじめ若い友達がいっぱいの郁子さん。
今日はご長男も玉手箱に遊びに来てくださいました。
賑やかなことが大好きだった郁子さんにも、
大好きだったハンマーダルシマーの音色を楽しんでいただきました。
箱主さんにも色々なことが起こります。
「富山に辞令が出ました」。「………!」
これは、一泊一箱古本市も今年は実現しなければいけませんね。
別れと出会いと再会と出会いと再会と出会いの春はもうすぐです。
次回、第15回大門玉手箱は3月31日土曜日の予定です。
お目にかかるのを楽しみにしております。